add: VOICEVOX CORE用の初期化経路を構築する

[qryxip]

内容

VOICEVOX/voicevox_core#802 用に、

1. バージョン文字列("1.17.3")を定数として取得できるようにします。
2. __init-for-voicevox featureを追加し、VOICEVOX CORE用にort本来のものとは異なる初期化経路を使えるようにします。この初期化経路は結果をResultで返し、失敗しても別のlibonnxruntimeに対してやりなおすことができます。

関連 Issue

ref VOICEVOX/voicevox_core#802

スクリーンショット・動画など

その他

[Hiroshiba]

（よくわかってないですが）ほぼ lgtm です！！

とりあえずメモとして残しておきたいのですが、これってコア側でonnxruntimeの動的読み込みを可能にするための機能なんでしたっけ。
それとも動的読み込みとビルド時リンクを切り替えられるようにするためとか･･･？

[qryxip]

とりあえずメモとして残しておきたいのですが、これってコア側でonnxruntimeの動的読み込みを可能にするための機能なんでしたっけ。 それとも動的読み込みとビルド時リンクを切り替えられるようにするためとか･･･？

ortは元々両方可能ですね。バージョン文字列の埋め込みを除いた目的は次の二つなのですが、これらだけのために200行超の実装を重ねるべきか今はちょっと迷っています。

1. 初期化の失敗をパニックじゃなくてResultにするため

   ortの初期化は失敗したときにResult::Errを返すのではなくパニックします。例えばVOICEVOX ENGINEのようなアプリケーションから利用されているときはPythonインタプリタごとクラッシュします。
   (パニックを"catch"することはできるのですが、メッセージを文字列として得ることはできません。ユーザーにはパニックハンドラがstderrに吐き出したメッセージを読んでもらうことになります。パニックハンドラからは中身が見れるのでそこを細工すればエラーとして持って来れるかもしれませんが、パニックハンドラはグローバルなのでRust APIとしてはそこを弄るのは避けたいです。Rust API以外だったらパニックハンドラを弄ってよいかもしれませんが、弄っているうちに結局200行超嵩みそうな気がしています)

   thread 'main' panicked at {ソースコード位置}:
   {voicevox-ortのエラーメッセージ}
   note: run with `RUST_BACKTRACE=1` environment variable to display a backtrace

   あとは間違えたlibonnxruntime (e.g. C:\Windows\System32\onnxruntime.dll)を一度選んでしまったら以後どうにもできずフォールバックとかができないことですが、今よく考えるとlibonnxruntimeのフォールバックをしたいユースケースというのはあまり無さそうかなと思っています。なのでパニックにしたときの問題は上記で述べた、パニックをユーザーにどう見せるかになってくると思います。

2. 「初期化済みシングルトンインスタンス」をvoicevox-ort側で持っておくことにより、voicevox_coreとsharevox_coreを併用したときの利用をスムーズにするため

   こっちはRust API限定ですし、まあおまけとして。

[qryxip]

• bbf69cd (#6) エラー(と警告)のメッセージを変更しました。

[Hiroshiba]

なるほどです、ありがとうございます！

パニックにならないのは良いことだと思います！
本家に入っても良いかもしれない。

[qryxip]

パニックにならないのは良いことだと思います！ 本家に入っても良いかもしれない。

本家に入るのならfeature名も__init-for-voicevoxじゃなくて__require-explicit-initとかにできるかもですね。

ただpykeio/ortはONNX Runtimeの静的リンクに舵を切ってるので実装量増加+依存ライブラリ一つ(once_cell)の追加が許容されるかどうか… と思いましたが、CUDA版とかは静的リンクはまだまだ無理ですしまあissue/PR出してもいいかもしれない。

[Hiroshiba]

LGTM！！