コアの QUIC プロトコルに重点を置き、予定通りリリースできるようにするため、もともとコアプロトコルの一部として計画されていたいくつかの機能の実装が延期されました。延期された機能は QUIC バージョン2もしくはそれ以降のバージョンで実装される予定です。
しかし、この文書の著者はかなり不完全な水晶玉を持っているため、バージョン2ではどのような機能が実装されるのか正確に予測できません。
ただし、v1 から明示的に削除された機能や事柄については「今後実装する」とも言えます。それらはバージョン2にて再び実装される可能性があります。
前方誤り訂正 (FEC) は、送信機が冗長データを送信し受信機がエラーを含まないデータのみを認識する、データ送信においてエラーを制御する方法です。
Google はオリジナルの QUIC の動作でこれを実験しましたが、その後実験はうまくいかなかったため再度削除されました。この機能は QUIC v2 の議論の対象となりますが、おそらく誰かが多くのペナルティなしで有用な追加になることを証明する必要があります。
マルチパスとは、トランスポート自体が複数のネットワーク経路を使用してリソースの使用率を最大化することで、冗長性を高めることを意味します。
世界中の SCTP 支持者達は、SCTP はマルチパスを備えていると主張していますが、現代の TCP もマルチパスを備えています。
「信頼できない」ストリームをオプションとして提供することが検討されているため、UDP スタイルのアプリケーションを QUIC へ置き換えることができます。
DNS over QUIC は、QUIC v1 と HTTP/3 がリリースされる際に注目されるかもしれない非 HTTP プロトコルの1つでした。
しかし、新しいトランスポートが世界中にもたらされれば、他にもこのようなトランスポートが登場するかもしれません。