2023/04/16 Kenichi Ito
src2_startsearch2R
で検出した光源から移動天体と思われる候補を自動検出し,既知天体との照合を行い, MPCフォーマットに変換するシェルスクリプト- 実行内容
make_gathered_search_astB.py
src4_prempsearchC-after
の最後に生成された既知天体リスト(search_astB.txt
)をまとめてカレントディレクトリに取り出すastsearch1M2_optimized.py
移動天体候補の自動検出match2D.py
既知天体との照合change_data_to_mpc_format.py
MPCフォーマットに変換- ファイルを3種類のテキストファイルに整理
rm_should_modify_files
再解析時に辻褄が合わなくなるファイルを削除
- 実行内容
precise_orbit_directories.txt
を読み込むsearch_astB.txt
があるディレクトリを巡回し,各行に画像番号を追加する- 全てのファイルを結合した
search_astB.txt
を作成する bright_asteroid_MPC_names_in_the_field.txt
をカレントディレクトリにコピーする
- 移動天体候補の自動検出と測光
TrackletClass
tracklet(線形に移動する光源の組)の情報を保持するクラス- コンストラクタ:2つの画像IDと初期のtrackletを受け取ってオブジェクトを生成
add_data()
画像IDとデータ点を受け取り,trackletに情報を追加del_data()
画像IDを受け取り,trackletから情報を削除merge_another_tracklet_to_this()
別のtrackletの情報を自分に追加get_image_ids_for_predict()
未検出の点がありそうな画像を推測して返すget_median_mag_of_this_tracklet()
trackletの等級の中央値を返すcalculate_characteristic_properties()
trackletの情報をまとめて返すis_identical_to_another_tracklet
2つのtrackletが同一かどうか,角度・速度・位置・等級から判定し,bool値で返す
detect_points_from_tracklets()
- 任意のtrackletから点を検出し,
trackletClassList
に追加する - 検出した点数が
N_DETECT_THRESH
より小さい場合はそのtrackletを削除する
- 任意のtrackletから点を検出し,
- 実行内容
- データの読み込み,準備
- FITSファイルからヘッダー情報を読み取る
- テキストファイルから位置と明るさの情報を読取る
- kd木の準備
- メインパート
mktracklet_opt
(cythonで書かれている)を用いてtrackletを検出するtrackletClassList
にtracklet情報を格納するdetect_points_from_tracklets()
によって点の検出を行う
- 測光
- 光源の明るさを算出し,
trackletListAll
に格納する - 中央値から明るさがかけ離れている点は削除する
- trackletの統合
- 同じとみなせるtrackletかどうか判定し,trueであれば統合する
- 統合後,不要になったtrackletに対しては
shouldBeDeleted
のフラグを立てる shouldBeDeleted
がtrueのものを削除する
- 出力
listb2.txt
に結果を書き込む
listb2.txt
は全ての移動天体候補を含んでいるので,既知天体と未知天体に分類し,前者をmatch.txt
,後者をnomatch.txt
に記入する- 実行内容
listb2.txt
を読み込む(ない場合は空ファイルを出力して終了)search_astB_*.txt
に一致するファイルを全て読み込む- 両者のデータをマッチングする
- マッチしたデータを
match.txt
に,残りをnomatch.txt
に書き込む
match.txt
とnomatch.txt
をMPCフォーマットに変換する- その際,既知天体は仮符号付きか,確定番号付きかでさらに分類する
- 天体の種類3 x ファイル形式3の9個のテキストファイルが保存される
- これらは,最終的に
astsearch_new
によってmpc.txt
,all.txt
,disp.txt
に整理される mpc.txt
はMPCフォーマットに従う各行80文字のデータ,all.txt
はMPCフォーマットに加え測光誤差やピクセル位置・画像番号などの情報も加えたデータ,disp.txt
は天体名・ピクセル位置・画像番号など描画に必要最低限のデータである.
- これらは,最終的に